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第5回[2008年5月2日(金)〜5月7日(水)]


5日目 5月6日(火)

 6:00に朝食。久百々のお母さんのみならず、安宿のおじさんにもお薦めされた真念庵まわりではないほうの道(県道21号)を歩くことにした。もう、真念さんに未練はない(笑)
 昨日も歩いた道(この道を通るの3回目!)を歩き、五味橋という橋が架かる交差点で一番左の道に曲がると21号。両側から木々の枝が覆いかぶさってきている道なので、涼しくて歩きやすい。道は多少上っていっているのだが、とても緩やかなので全く気にならない。途中で、同じ安宿に泊まっていた葛飾さん(仮名・葛飾にお住まいなのだ)ご夫婦に追いつかれたので、一緒に歩くことにした。このお二人、歩くのが速いこと速いこと。ご主人が早足なのだが、奥さんもそれにしっかり付いていっているからスゴイ。通し打ちで、1日平均でだいたい30キロ歩いてきているという。
 
 安宿のおじさんに、三原村役場まで行けばお店があるけれど、そこまでは何もない、自動販売機もないからと言われていたので、とにかく役場まで(宿から16キロぐらい)行くしかない。8キロぐらい歩いたところに、ちょうど無人の接待所があったので、そこで3人で一休み。椅子もテーブルもある。腰を下ろして休んでいたら、相模原さん(昨日、小夏をくれたおじさん)が追いついてきて、一緒に休憩。このおじさんも歩くのが速いのだ。
 そこからは4人で役場を目指す。三原村に入った。下ノ加江川の上流にあたるのだが、透き通った水、緑の山々、青い空、気持ちいいことこの上ない。
 
 私は一番若いというのに、3人について行くのに必死。私や相模原さんは、途中で写真を撮るために足を止めるのだが、葛飾さん夫婦は写真を撮らないので足を止めることがない。前を見て、グングン歩いて行く。
 このお二人、カメラを持たずに四国にやってきて、いい加減歩いてから、少しは写真でも撮ろうかという話になり、使い捨てカメラを買ったという。ご主人曰く「景色は目に焼き付ける!」(笑) 相模原さんは写真を撮っても足が早いので葛飾さんにすぐ追いつくのだが、私は追いつくことができない。でも、三伏入道平繁久の墓なんていうのがあったりすると、立ち寄ってじっくり見ないわけにはいかないもの。私の大好きな(笑)平家落人伝説がここにも! 今でこそ、こんなにきれいな道ができているけれど(でも車は全くといっていいほど通らない)、大昔は道はあっても獣道程度の山の中だっただろうから、ちょっとやそっとじゃ見つかることはなかっただろうとは思う。
 
 下長谷の集落には真新しい天満宮が。入り口に念願の自動販売機(笑)。冷たいお水を買って水分補給。お庭には、可愛らしいメリーゴーランドがあった。
 
 ようやく、人家が立ち並ぶ三原村の中心部にたどり着いた。先を歩いていた葛飾さんご夫妻が手招きするので行ってみると、スーパーがあった。「ファミリーストアすぎもと」。ここで、お弁当とお茶を買って外のベンチで昼食。お店のレジのおばあちゃん、なんと90歳!とてもそんなお年には見えない。肌はぴかぴかだし、背筋はしゃんとしているし。何よりも、レジを打ち、釣銭を暗算で渡しているところがスゴイ。おしゃべり好きで、私達がお昼を食べている間、表に出てきて一緒にお話。隣村から三原に嫁に来たとか、東京に行ってみたいものだ云々。長生きにあやかろうと、皆でおばあちゃんと握手してお別れ。必ずまた来るからね、長生きしてね。

 この先はなだらかな下りの道なのでラクラク。他の3人はさらにパワーアップ。スタスタ行く。宿毛市に入る。梅ノ木トンネル手前には大きな公園が造られていた。が、家族連れ1組が訪れているだけだった。寂しい。
 
 トンネルを抜けると、中筋川ダム
 1時間歩いたら休憩を取ろうと言っていたのだが、休むのに適当な場所がなく、ひたすら歩く。葛飾さんご主人、奥さん、私、相模原さんという順番が自然に出来上がり、その順で行進(笑)したのだが、私は辛かった。今さら、先に行ってくれとも言えずガマンの歩き。結局、平田の町まで降りてしまい、ガソリンスタンドでトイレをお借りして、その脇で一休み。39番までは、あと3キロほど。

 土佐くろしお鉄道のひらた駅の高架をくぐり、国道56号にぶつかったところで左折。国道沿いに行き、お寺に続くへんろ道に入りあと少しというところで、道を誤ってしまった。なんか変?と感じた私が「この道、合ってます?」と声をかけたところ、相模原さんがすかさず宿に電話して確認し(宿は39番のすぐ下なのだ)、1本道を間違えていることが判明。引き返すことになってしまった。とたんに、葛飾さんのご主人が意気消沈。これまで、力強くズンズン歩いていたのに、気の毒なほどガックリしている様子が後ろからうかがえた。独り言の文句も多くなっているし(笑)
 軌道修正し、民宿嶋屋を発見。あー、良かった。
 玄関に荷物を置かせていただき、39番札所の延光寺(えんこうじ)をお参り。ここが高知最後の札所だ。
 延喜11年(911年)、亀が竜宮城から持って来たと伝わる梵鐘。これはレプリカ。本物は収蔵庫にしまってあるのだそうだ。重要文化財だもん。
 宿に戻ると、私のお部屋は何故か「パンダの間」。他の人は「鶴の間」とか「富士の間」とか旅館ぽいのに、なぜ「パンダ」? 相模原さんに思いっきり笑われた。それだけじゃなく、相模原さんには私の歩き方も相当笑われた。ちょこまかちょこまか歩いていると。仕方ないのよ。普通でも歩幅が狭いのに、急いだり疲れたりするとよけいに小さくなってしまうのだから。そんなんで早足の3人について行こうとしたら、回転を速くするしかないじゃない。
 で、「パンダ」の謎。
 部屋に、文化刺繍で作ったパンダの額が飾ってあった。一昔前(私が幼稚園児ぐらいの頃?)流行した文化刺繍。懐かしい〜。ウチにも母が作った犬の額が飾ってあったよ。布をチクチクというよりは、文化刺繍用の針でブスブスと刺していき、刺した糸を剣山のような針山で引っかいて起毛させるのだ。今もあるのだろうか?
 夕食は、見た目もきれいで女性受けしそうなお膳。缶ビールがあるというのでお願いしたら発泡酒が出てきた。ま、どっちでもいいんだけれど。特に左上のお皿。薄焼き卵で巻いたお寿司、昆布で巻いたお寿司がのっていて、これだけでもうお腹いっぱいになってしまった。ほかに柏餅のような餡子がはいったお餅に果物も。
 今日は足の速い3人に付いていって、私にとってはややオーバーペース。また、足に豆ができてしまった。
歩いた距離と到着時間
安宿(6:30出発)→32キロ→宿(14:30着)→39番→嶋屋
宿→バス→真念庵→5キロ→宿

かかったお金
宿泊 6,500円(発泡酒1本)
その他 1,1401円(昼食・飲み物など)
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